コインチェック被害対策弁護団からのご報告第3号

今日のメルマガの内容は,①証拠の確保についてと②本日の出金報道についてです。

証拠の確保について

本日は、第二次以降の訴訟提起に向けて、皆さんに事前準備のお願いです。

(以下の情報は、当弁護団で手続きをされない方にも役に立つと思います。)

訴訟その他の法的手続きに際しては、皆さんが保有していた仮想通貨及び日本円の残高に関する正確な資料が必要です。

そこで、取引履歴のCSVデータと、現時点の残高表示画面のスクリーンショットの保存をお願いいたします。ただし、スマートフォンからCSVデータを保存することは難しいかもしれないので、その場合にはスクリーンショットだけでも結構です。

◆CSVの保存方法

「設定」⇒「取引履歴」⇒「2018/01 作成する」で「作成する」をクリック。「作成する」が「Download」に変わりますので、「Download」をクリックすると保存できます。

◆スクリーンショットの保存方法については、ご利用の環境によって異なります。

皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

「13日にも日本円を出金再開」との報道について

本日(2月9日)、大手メディア各社よりコインチェック社が、「顧客から預かっている資産のうち日本円の引き出しについてはシステムの安全性が確保できたとして来週13日にも再開する方針を固めた」との報道がありました。

まず、被害が少しでも回復する可能性があり、歓迎いたします。
もっとも、被害者への補償の時期や、同社が顧客から預かる仮想通貨の引き出しのめどは依然として立っていないとも報道されています。
当弁護団としては、事態の推移を慎重に見守りつつ、あらゆる可能性に備えて引き続き迅速な被害回復を目指してまいります。

弁護団は、コインチェック社より日本円の出金が再開された場合であっても、仮想通貨そのものの返還を求める第1次訴訟を東京地方裁判所に対し、近日中に提起する予定です。

また、仮に2月13日に日本円の出金が再開されなかった場合は、当初の予定どおり日本円も含めた返金を求める訴訟を提起する予定です。

いずれの場合においても、出金が停止したことによる損害の賠償を求める請求については、おって追加することを検討しております。

今後も事態の推移に合わせて方針をご報告させていただきます。よろしくお願いいたします。